気ままなバイク日記帳

一般通過ライダーの備忘録・探訪録です。(ブログ旧名:これって…探訪録ですよ…)

MT-09Tracer姉貴 37,000kmインプレ

今更ながらTracer姉貴のインプレをしていくゾ。

思えば去年の1月納車以来まともなインプレって書き残せていないんじゃないか?とふと思ったので諸々初投稿です。

基本的なことは他所でも書いてるだろうけど...まぁお茶菓子片手にゆるりと見ていってね。

 

ルックス

見た目も重要よね! ...ってことでまずはルックスに触れていくゾ。

外観は昨今でほんのり流行ってるアドベンチャーライクな雰囲気....なのだが他車種のそれと比べてあくまでベース車両はオンロード車の「MT-09」なので林道に突っ込むだとか決して考えてはいけない(戒め)(以前に身をもって学習済)

蓋を開けてみた感想としては...スポーツツアラーだとかハーフカウル車両って感じかなぁ。

 

タンク前横部やライトカウル中央部にはダミーダクト、整流効果を持たせた中々にかっこいいハンドガードや全体的にMSのような直線的なシルエット等非常に私の中の男の子心をくすぐられる。 

パッと見かなりスマートな外見でこれで風を凌げるか最初は気になっていたが先述の整流効果で正面からの風は腋の間をすり抜け、頭部の風圧もクソ長スクリーンでさして気にならない等かなり配慮されている。実際屈んで風圧をやり過ごす場面は少なく効果は間違いなく感じられる...が車体が上に長く、重心も比較的上の方にあるからか横風にはあまり強くないので突風には十分気を付けよう。

 

www.mdf-g.com

また私のTracer姉貴はMDFのデカールキットを一部使用+自作ステッカー併用で少し雰囲気を変えている。

ノーマルフォルムもシンプルかつスタイリッシュで良いけど、白が差し色で入るとヒロイックな感じがして当職はとても好きです(早口)

メーター周りはゴテゴテしつつもタフなツール感があってほんとすこ。

Tracer姉貴に乗るまではタコメーター一筋だったけどデジタルも見やすくて良いんだよなぁこれが。

 

足つき

(足つき写真は用意してないけど)Tracerはシートをロー/ハイと二段階調節ができる。

ローはシート高845mm、ハイは860mmと全体的に高め.....しかしながらシート前方はだいぶ絞られている為数値ほど高い印象は感じなかった。

私は普段ハイシートの方で乗っているがサスストロークも大きく停止時にそこまで足つきに困る場面は無かったように思う。またシート高の余裕からか走行中に足が疲れてもぶらぶらさせることができて楽ちんで良きかな良きかな...

 

ポジション

シート高から来る足周りの自由空間、高い防風性から来るポジションの自由さは先述のとおりだがそれ以外にもステップ位置が多少高い為踏ん張りが効いたり、アップライトな姿勢+視点の高さから視認性も良く景色もよく見える等旅先から移動中、お庭遊びでもそれなりに楽しくきもちいい。

また走行して熱されたフレームに足が当たらないようサイドカバーが設けられておりリッターSS等と比較すると夏場でもとても快適なのだ。以前乗っていたFZ1姉貴もフレームに当たる足、特に太もも内側がやけどしそうになったがTracer姉貴はそういった面で悩まされることは無かった。タンクも金属製だが熱は伝わりにくいしこちらもシート付近にカバーがある。

しかしながら不満点がないわけではなく、例えばアップライト寄りのポジション故に多少不安定な局面があったりホムセン箱を居住スペースぎりぎりまで積むと肩周りの余裕が無くなって普段は楽に感じる直線的バーハンドルに圧迫感を覚えたりすることはある。

 

フィーリング、乗り心地

MT-09Tracerは年式によってシートの硬さやサスの沈み具合がだいぶ異なっており似て非なる感じに仕上がっている。

試乗する機会があったので簡単に書いておくと...2015年式はスポーツツアラーのようにサスもシートも硬め、2017年式は座布団のように柔らかいシートとやんわり沈み込むサス等だいぶ雰囲気が変わっている。...もっとも双方履いているタイヤやセッティングに差異がある為一概には比較しづらいが....

少なくとも15~17年式を通してシート形状は変化していないので純正品で硬さを選べるのは面白いと思う。18年式以降の「Tracer900」は...わからん....

 

...閑話休題

エンジンの吹け上がりも面白いもので、スロットル開度やモードセレクト次第で色んな表情を魅せてくれる。

例えば低回転域は粘り強いトルクと少し高めの音、高回転になると程よく伸びていくパワーと少しづつ高揚していく重低音がとても心地いい。時折言われるのが「低回転は二気筒、高回転は四気筒」

ただし「それっぽい」なので完全にそれというわけではないのがミソ。悪く言うとどっちつかず。

特に低回転はコールドスタート時になぜかキュルキュルと鳴くのが非常に愛嬌があってかわいらしい。ポジモンのファイアローの鳴き声がかなり近いと思った。

 

パワーの話に戻るが全体的にトルクフルで非常に扱いやすい。SSのようなドカンとしたピーキーなパワーやビッグオフ、1000cc~クラスのような下から湧き出るマッスルパワーはないがスムーズに回るエンジンで先述の吹け上がりも相まって非常に楽しい。

モードセレクターではAモードだと後ろから押されるようなドン突き感覚を味わえるし、Bモードでは600ccクラスのような非常に優しいタッチの走りに変貌する。ノーマルモードではAB中間のような雰囲気で程よい優しさと刺激感があると思った。

私は基本的にBモードで走行することが多い...だってドン突きこわいし....(女の子並感)それだけでなく非常に疲れにくいので長距離でいつもお世話になってるんだよねぇ。

 

(以下9/1追記)

トラクションコントロールと17年モデルに搭載されているスリッパークラッチについて少しだけインプレ。

トラクションコントロールは介入度を「1」「2」「off」と三段階で選択できる。「1」は介入度最小「2」は介入度最大で普段は「1」で走行している。

「2」に設定することは滅多に無いのだが舗装林道や砂利の浮いてそうな路面などでは後輪の滑りをそこそこ抑制してくれるので精神的にちょっと楽になる。雨の日も2にしておけば効果が見込める…はず。(不感症)(晴れろ…)

 

アシスト&スリッパークラッチは2017年式から採用されており、15年式のクラッチと比較して気持ち軽くなっている。繋げた際の動力伝達も穏やかなので疲れにくく街乗りもそんなに苦に感じなくて良き良き。

 

 

積載性

載る。すごくよく載る。

広めかつ正四角形に近い形のリアシートもそうだがリアシートサイドにはフック掛けを兼ねたヤマハ製サイドケースアタッチメントが純正で付いており、ちょっとしたネット積載やコテコテのサイドケース積載・サイドバッグも大抵のものは運用可能だろうしホムセン箱も積みやすい上ワイズギア製リアキャリア・リアケースも併用可能と選り取り見取り。

サイドバッグ固定時によくあるリアカウルとの干渉も構造上気にする必要がなく気軽に積載することができるのは大きい。

注意点があるとすればリアシートは後部が尻上がりになっている為、ホムセン箱をリアシートに載せる場合はゴム板等で角度調整をしてあげると居住スペースがある程度確保しやすいかも。

 

私はちょっとしたツーリングならリアケース、キャンプではリアケース+サイドバッグ+ホムセン箱を併用して運用している。

 

メンテナンス性

素人目線なんであんまり書けないけどお兄さん許して....

ちょっとしたお手入れならアクセスは容易く、センタースタンドがありチェーン清掃注油は非常に容易。

前方サイドウインカーも左右のサイドカウルと一体のユニット構成になっており、カウル剥がし時のコネクター抜き差しもわりと簡単だった。

ただカウル周りがそこそこ複雑な構造になっており部品点数も少し多い為分解時には要注意である。特に嵌め込み爪の抜き忘れで折れそうになったり、プラ製のサイドカウル固定ねじ折損なんかには気を付けよう!

 

アフターパーツ、オプション品

それなりにある。

エンジンガードもゴテゴテしたアドベンチャーらしいものからよく見かける汎用スライダー、ヤマハ製MT-09CP3エンジン用の小型ですっきりしたものまで幅広い。つい最近まで現行車だったので各部品も出るし心配は要らないだろう。面白いものではサイドカウルと連結させるアンダーカウルもある!

他にもフォグランプやシールド、汎用レバー等選択肢は多い。私は基本的にノーマル寄りの見た目が好きなので現在の形に落ち着いている。...おかげでパーツレビューは出来そうに無いけれど...

 

そういえば汎用レバー、数社ほど出しているスクリーンの交換時はスクリーンとハンドガードのハンドル旋回時クリアランスやレバーのハンドガードへの干渉等気をつけた方が良いって近所のインコが教えてくれたゾ。

ヘビーバーエンド系パーツもハンドガードをバーエンドで留めてるんでどうだろうなぁ...ハンドガードステーが金属製でそれなりの重量があるんで多分変えなくて良さそうだけども。

 

燃費(9/1追記)

燃費書くの忘れてたんで追記しておくゾ。

普段はだいたい23~25km/l、少し遊んでも20~23km/lと排気量のわりに低燃費でお財布にちょっぴりやさしい!

高速でも平均23km/l、タンク容量は18lもありざっと400kmくらい走り続けられるのでとても距離を稼ぎやすい…流石はツアラーといった所だろうか。

 

 

総評

「なんでもそれなりにこなせる子」

学校で例えるならテストで全科目平均点ちょい上くらいをコンスタントに出してくる子。ガンダムならジムカスタム。...でも時には甘えさせてくれるし、またある時は元気にハキハキと応えてくれる。

パワーやスピード、安定性に凄く突出しているわけじゃないけれど、自分の思ってる要求にだいたい応えてくれるところが本当に好き。見た目もMSみたいでかっこいいし....

ある意味縁があって手に入れたわけだし、これからも長く付き合って行きたいなぁって思うワケ! .......インプレ終わり!閉廷!以上!みんな解散!

 

拙い文面で申し訳ないですが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

                                  おしり